長年シミに悩んでいる方へ。
美容関係の仕事を18年やってたどり着いた美肌のために大事なことをまとめてみました。
Contents
▽なぜシミはできてしまうのか?原因を探る
日焼け直後なら、パックして集中的に保湿することがおすすめ!
シミができる主な原因は紫外線です。長年紫外線を浴び続けることで肌がダメージを受け(光老化)、
皮膚細胞の再生能力が低下、メラニンを外に排泄する力が弱くなってしまいます。
またたばこやストレスは老化を促す原因の一つである活性酵素を増やします。
この活性酵素がメラノサイトを刺激してメラニンの過剰産生を起こしやすくします。
不規則な生活や過労などで血行が悪くなっても、メラニンの排出が遅れてしまいます。ストレスを貯めないことが大事。
ストレスが溜まっている時に刺激物を取りすぎると逆効果です。
人は疲れやストレスを感じた際、体の中に活性酸素をたくさん発生させます。
活性酸素が発生することで、同時にメラニンを刺激する副腎皮質ホルモンも一緒に大量発生するのです。
この副腎皮質ホルモンは、シミの原因となるメラノサイトを刺激するためにシミが発生してしまうのです。
また、人はストレスを感じると、アドレナリンを発生させ精神を安定させようとします。
その際に男性ホルモンがたくさん放出され、女性ホルモンが減少します。
このことによりメラニン色素を作るよう脳が命令してしまう場合があり、
メラニン色素が作られる量より排出される量が少ないと肌にシミができるのです。洗顔時は特に注意。
ホイップ状の泡で優しく洗ってくださいね。
ゴシゴシは厳禁!
人によってお肌の状態やケアの方法はいろいろですが、お肌をこすりすぎて角質を傷つけたり、
乾燥肌の方がお肌を洗いすぎて悪化させるなど、
間違ったお肌のケアで色素が沈着するとシミにつながってしまう場合もあります。▽シミのメカニズムを知る。ターンオーバーで薄くなる?
古い角質を取り除くにはパックが有効です。
決して肌を傷つけないよう、洗い流すタイプがいいですよ。
古い角質を取り除くと、ローションの吸収力も上がります。
皮膚は、一番外側の表皮と、その内側にある真皮からできていますが、
シミに深く関わっているのが、表皮。表皮は「ケラチノサイト(表皮細胞)」
と表皮の一番下の基底層にある「メラノサイト(色素細胞)」などから成っています。
紫外線を浴びるとチロシナーゼという酵素が活発になってメラノサイト内でメラニンという色素が生成されます。
それがケラチノサイトに受け渡されることで紫外線から細胞核を守ります。
皮膚の細胞は、通常約28日周期で新しい細胞に生まれ変わる「ターンオーバー(新陳代謝)」
を繰り返しています。基底層にある細胞が分裂して皮膚表面に押し上げられ、
最後は表面からはがれていくというもの。いわばアカがはがれ落ちるようなものです。
よって、紫外線を浴びて作られたメラニンも、ほぼ28日サイクルで役割を終え、
古い細胞とともにはがれ落ちます。▽シミのタイプを知って効果的に対策を!
肝斑は、特にほほ骨のあたり、ときには額、口の周辺に左右対称に生じます。
目の周囲にはできず、色が抜けたように見える点が特徴です。
ニキビや傷、虫刺され、
かぶれなどによる炎症が起きた後にシミになって色素沈着したものを「炎症後色素沈着」と言います。長年積み重ねたシミも、決して諦めないで!
体の中と外からケアすれば改善します。
これまでに浴び続けてきた紫外線の積み重ねによってできるシミが「日光性黒子」です。年齢を重ねるにつれ濃くなる傾向にあるので、「老人性色素斑」とも呼ばれます。シミの中でいちばん多いのがこのタイプです。
そばかす
雀卵斑ともよび、直径数ミリ以下のまるい小さなシミ。
ほほや鼻の周りなどに多く出ます。3歳頃から出始めて、思春期に特に目立つようになります。▽日々の食事から対策を立ててみよう!
ここでは、ごく一部の食材を紹介。
次のページではもっと掘り下げてご紹介します。
美肌をつくる栄養素:その1「タンパク質」
タンパク質は、肌や筋肉、内臓など人のカラダをつくる基本となる栄養素です。肉類や魚類のほか、鶏卵などに含まれていますが、豆腐などにも植物性のタンパク質が豊富に含まれています。美肌をつくる栄養素:その2「ビタミンA」
ビタミンAは肌細胞や粘膜の健康をキープし、
ストレスから肌を守ってくれる栄養素です。鶏や豚のレバーなどのほか、ほうれん草やかぼちゃ、
にんじんなどの緑黄色野菜に多く含まれています。美肌をつくる栄養素:その3「ビタミンC」
ビタミンCは美肌の中でも特に美白に効果がある栄養素です。
メラニンの沈着を抑えてシミを薄くするだけでなく、シミ予防にも効果があります。いちご、キウイ、パプリカ、ゴーヤなどに含まれています。
▽時には薬の力も必要。薬局に相談してみよう!
ビタミンCは夜摂取しましょう。
朝に摂取すると紫外線を吸収しやすくなります。
日光黒子(シミ)、雀卵斑(ソバカス)
くすりだけで完全に消すことはできませんが、
ビタミンCや美白外用剤などで薄く目立たなくしたり、次のシミができるのを予防することができます。肝斑
トラネキサム酸配合の内服薬で改善することができます。炎症後色素沈着
自然に消えていきますが、ビタミンCの内服や
ハイドロキノンなどの美白外用剤などを使うと早く薄くなります。
効果はすぐにはあらわれません。肌のターンオーバーのサイクルを考え、
使用上の注意をよく読んだうえで、1ヶ月は根気よく続けてみてください。▽スキンケアだけではない。最も大事なのは内面でした。
シミ対策 「皮膚は内臓の鏡!」スキンケアより内面美容
シミに限らず、ニキビ、シワ、クマ、くすみ、乾燥など、お肌の悩みはたくさんありますが、
これらを“肌だけの問題”だと勘違いしていませんか?スキンケアをいくら頑張っても良くならない・・・
そんなあなたの原因はカラダの内側にあるかもしれません。昔から漢方では“皮膚は内臓の鏡”と言われ、肌トラブルの主な原因は肌表面ではなく、
内臓、つまり、カラダの内側にあると考えられてきました。肌表面だけのスキンケアでは、
いわば、対症療法そのもの。原因を取り除かなければ、トラブルはくり返されます。本当に必要なのは、カラダの内側から原因を取り除く治療法。
トラブルをくり返さない美しく健康な素肌を手に入れるためには、
スキンケアではなく内面美容が必要不可欠なのです。
漢方では“カラダの全体に栄養を与え、老廃物を回収するもの”を「血(けつ)」といいます。
シミはカラダの内側に主な原因がある肌トラブルのひとつで、
漢方では、“血の巡りが滞ること”が大きく関わっていると考えられています。漢方では、血の巡りが滞る体質を「瘀血体質」と呼んでいます。
血がカラダの隅々まで巡ることで、全身にくまなく栄養が届けられ、
その栄養をもとにカラダに必要なありとあらゆるものが作られると考えられてきました。肌も同様で、血がしっかり巡ることで栄養が安定供給され、
新しい元気な細胞を作ることができ、そのお陰で肌の生まれ変わりであるターンオーバーも正常化し、
健康で美しい肌を保つことができます。もし、この血の巡りが滞ると、カラダの末端にある肌には、特に届きにくくなります。
肌の栄養が不足し、ターンオーバーは遅くなります。
本来であれば、できてしまったシミは、
ターンオーバーにより肌表面へ押し上げられ古い角質と共に剥がれ落ちることで
新しいキレイな肌へと生まれ変わるのですが、
血の巡りが滞るとそれもうまくいかなくなり、シミが沈着する原因となります。また、血は同時に、全身を巡りながらカラダのあちこちに溜まった
不要な老廃物を回収する役割も果たしていると考えられています。シミの原因になる黒色色素であるメラニンも、
血によって排泄されることでシミになるのを防いでいるのですが、
血の巡りが滞るとそうはいきません。肌にメラニンが蓄積しやすくなり、
シミを作る原因になってしまうのです。
シミ対策には「瘀血体質」を改善することがとても大切という訳なのです。シミができやすい体質の人は、食事を改善することで総合的に美肌へ導くことができます。
高いコスメに頼るのもいいのですが、根本的に変えていく努力をしましょう!
シミだけじゃない!薬膳を取り入れて、内面からきれいになる!!ここまでで、瘀血(おけつ)体質を改善することの大切さがわかったことと思います。
では、具体的にどのようにすべきかを薬膳学習中の私がまとめます。
ステップ1
血の巡りよりも大事なことを見落としてはいけません。
血を作れる状態にあるかどうかも大切です。
食欲不振、疲れやすい、下痢しやすい、むくみやすい、低血圧などの方は、食べ過ぎや食べる時間に気をつけましょう。【オススメの食材】
芋類、きのこ類、豆類、キャベツ、人参、かぼちゃ、鶏肉などステップ2
次に大事なことは、血の量を保つことです。
乾燥肌、貧血、白髪、めまい、月経血が少ない、艶がない、爪のトラブルなどある方は、血を作る食材に血を補う食材も取り入れましょう。【オススメの食材】
人参、ほうれん草、レバー、タコ、イカ、豚肉、小松菜などステップ3
最後に、血を巡らせます。
下痢と便秘を繰り返す、くすみやすい、イライラ、ストレス、肩こりや頭痛などある方【オススメの食材】
セロリ、黒豆、青梗菜、酢、大根、なす、きくらげ、ウコンなど適度な運動も取り入れて!
以上の順番で改善していくことをオススメします。
Source: 美容まとめネイバー