・プラセンタ選びのポイントは『原液』!?
プラセンタは肌にとって様々な有用成分がありますが、抽出方法によってはプラセンタ原液に含まれている成分が違うので、有効成分をちゃんと抽出していて濃度の高いものを選ぶ必要があるのです。
はじめに~プラセンタとは??①~
プラセンタにはアミノ酸が豊富に含まれています。アミノ酸は角質細胞の中にあるNMF(天然保湿成分)の主成分であり、ターンオーバー(お肌の新陳代謝)を正常に保つ働きもあります。MFはお肌のうるおいを保つ大切な要素のひとつで、加齢や生活習慣などの影響でターンオーバーが乱れるとNMFが減少し、うるおい不足の原因になります。
はじめに~プラセンタとは??②~
NMFと同じく、加齢などによりターンオーバーが遅くなると減少するのがセラミドです。セラミドは角質層内で何層にも積み重なった角質細胞同士をつなぐほか、水分を挟み込んでキープする役目も持っています。また、強固なブロック塀のような状態をつくり、異物の侵入を防いでくれているのです。このセラミドが減少してしまうと、お肌が乾燥して小ジワが目立ってきたり、角質細胞のブロック塀にほころびが生じてバリア機能が低下し、肌荒れなどを起こしやすい状態になってしまいます。
・プラセンタの原液から得られる効果について
プラセンタの原液や美容液は、保湿や美白やエイジングケアなどの有効成分がギュっと凝縮されているため、1本でさまざまな効果が期待できます。
NMFの産生を促し保湿力を高める
肌のうるおいを保つ角質細胞内のNMF(天然保湿因子)の主成分はアミノ酸です。プラセンタにはアミノ酸が豊富に含まれているため、NMFの産生を促すことで保湿力を高めます。
肌のターンオーバーを促進
プラセンタにはEGF(上皮細胞増殖因子)などの成長因子が含まれています。これにより表皮細胞の分裂を促し、ターンオーバー(肌の新陳代謝)を活性化し、すこやかな肌の生まれ変わりを助けます。
メラニン色素の産生を抑える美白効果
プラセンタには、チロシナーゼという酵素を非活性化させてメラニン色素の産生を抑える作用があります。また抗炎症作用や活性酸素除去作用もあり、これらの働きでメラニン色素の産生を抑え、シミを予防します。
抗酸化作用によるアンチエイジング効果
プラセンタに含まれるCやE、ミネラル、活性ペプチドには抗酸化作用があり、活性酸素の過剰発生を防いで肌老化を抑制します。
抗炎症作用でニキビや赤み・かゆみなどの炎症を抑制
プラセンタに含まれているムコ多糖類などの成分には抗炎症作用があり、ニキビや吹き出物などの炎症を抑えます。
・プラセンタ原液(プラセンタエキス)とは??
プラセンタ原液(プラセンタエキス)とは『加工前の原液』
「胎盤から有効成分を抽出したエキスそのままの状態のもの」をプラセンタエキスといいます。化粧品として販売されている‘プラセンタ原液’はこのプラセンタエキスに濃度を調整するための水や他の成分や防腐剤等を加えて加工したものです。またプラセンタサプリに使われる粉末状のものはこのプラセンタエキスの水分を飛ばして乾燥させ固形化したものです。
このプラセンタエキスの濃度と含有される有効成分は抽出方法によって様々なのでプラセンタ原液の質も千差万別ですが、上質なプラセンタ原液を選べばプラセンタの様々な美肌効果を実感できるでしょう。
・上質で頼れるプラセンタ原液とは??
前述のようにプラセンタ自体には美肌のための様々な良い成分があるわけですが、それを存分に堪能するためには上質なプラセンタ原液を選ぶことが美肌への早道です。
「100%原液」「高濃度」「水を一切使わない」などの広告表現について解説を交えながら上質で頼れるプラセンタ原液であるかどうかを見極めるポイント3つをご説明します。
1.使われているプラセンタエキスの抽出方法。
抽出方法によって抽出できる成分が違いますからきちんと有効成分が抽出されているプラセンタエキスを使った原液が理想です。
広告で紛らわしいのはプラセンタの成分の説明の後に「有効成分をギュッと閉じ込めた」という表現がありますが、その製品にどの有効成分がどの程度入っているのかは定かではありません。
抽出方法によっては一部の活性ペプチドなどの中分子の成分、酵素、ムコ多糖類、成長因子などの高分子の成分は抽出できません。そのプラセンタ原液はどのような抽出方法で作られ、どのようなプラセンタの有効成分が入っているのかがわかるものの方が信頼できると言えます。
一般によく使われている抽出方法は酵素分解法ですが、使う酵素などによって抽出できる有効成分は違います。また塩酸加水分解法だとアミノ酸、ミネラルなどの低分子の成分しか抽出できません。
2.最終製品である原液のプラセンタ濃度が高濃度であること。
「100%原液」の意味は「100%プラセンタエキス」の意味で、原料としてプラセンタエキス以外の成分、例えばコラーゲンとかを入れていない。という意味ですが、「100%プラセンタエキス」であっても高濃度とは言えません。なぜならプラセンタエキス自体の濃度が高濃度であるかどうかわからないからです。
そして、100%原液と謳っていても他の成分や防腐剤のフェノキシエタノール等がが入っているものもあります。
またプラセンタ原液の製品の中には成分表示に「水」があるものとないものがありますが、「水」を加えていないからと言って高濃度のプラセンタ原液とは言えません。それは上と同じ理由です。プラセンタエキスに水を加えて濃度を調整する場合もあります。ちなみにプラセンタエキスの濃度は化学的には総窒素量(w/v%)で表しますから、プラセンタ原液もこの総窒素量が高ければ高濃度のものと言えます。
※参考までにプラセンタ注射剤の総窒素量は…..(出典 Wikipedia「プラセンタ」)
ラエンネック 0.8w/v% メルスモン 0.08w/v%
3.他の成分や防腐剤が入っているかどうか。
市販のほとんどのプラセンタ原液はプラセンタエキスに他の成分や防腐剤を加えたものですが、他の成分を加えれば加えるほどプラセンタエキスの濃度が下がります。きちんと有効成分を抽出したプラセンタエキスを使用した原液であれば他の成分はそれほど必要ないはず。自分の肌にプラセンタが必要かどうかを知るためにも他の成分があまり入っていないもの、そして肌の事を考えたらできれば防腐剤も入っていないものを使いたいですね。
・『プラセンタ原液』のおすすめは??
沢山のプラセンタ原液があり、その質は千差万別ですが、抽出方法や入っているプラセンタの有効成分、プラセンタ濃度を示す総窒素量がメーカーサイトで正確にわかるものはあまりありません。そういう場合はメーカーに直接問い合わせてみてもいいですね。
手が届く価格帯のものをいくつか試して自分の肌にとってのベストなプラセンタ原液をみつけられたら、きっと肌悩みも減って美肌が手に入れられるはず。
手頃な価格帯のものをいくつかご紹介します。
──コート・ド・カシ
──フラコラ
Source: 美肌ネイバーまとめ