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1: 名無しダイエット 2018/03/16(金) 21:01:55.04 ID:CAP_USER9
http://www.bbc.com/japanese/43253293
ジェイムズ・ギャラガー健康科学担当編集委員、BBCニュース

糖尿病は5つの疾病に分類でき、それぞれに合った治療が可能になるかもしれない――。スウェーデンとフィンランドの科学者らはこのほど、こんな研究結果を発表した。
血糖値がコントロールできない病気、糖尿病は従来、1型と2型に分類されてきた。

研究者たちは今回、糖尿病のより複雑な姿が分かったことで、オーダーメイドに近い治療法ができる可能性があると考えている。
専門家らは、研究内容は糖尿病治療の未来を示しているが、治療法がすぐに変わるわけではないと指摘した。
世界中で大人の約11人に1人が糖尿病を患っている。糖尿病は心筋梗塞や脳梗塞、失明、腎不全や手足の切断のリスクを高める。

1型の糖尿病は免疫疾患の一種で、英国では糖尿病患者の約10%がこの分類に入る。免疫システムが間違って、体内でインスリンを作るベータ細胞を攻撃するため、血糖値をコントロールするホルモンのインスリンが不足する。
2型は、体脂肪がインスリンの働きに影響を及ぼすもので、不健康な生活習慣が大きな要因。
スウェーデンにあるルンド大学の糖尿病センターとフィンランド分子医学研究所で実施された研究では、1万4775人の患者の詳細な血液分析が行われた。
医療誌「ランセット糖尿病・内分泌学」に掲載された研究結果によると、患者はそれぞれが大きな特徴を持つ5つのタイプに分類できるという。

◆1群 - 深刻な自己免疫性糖尿病で、典型的な1型とよく似ている。若く健康的に見える人がインスリンを作ることができなくなる

◆2群 - 深刻なインスリン欠乏症の患者は最初、クラスター1の患者に非常に似ている。若く、健康的な体重だが、インスリンを作ることが困難になる、しかし、免疫システムが原因ではない

◆3群 - 深刻なインスリン抵抗性の糖尿病患者は通常太りすぎで、インスリンを作れるが、体はそれに反応しなくなっている

◆4群 - 肥満と緩やかな関連があり、主な患者は非常に肥満だが、代謝は3群の患者よりもずっと普通の人に近い

◆5群 - 年齢と緩やかな関連があり、ほかのタイプよりも年齢がかなり高い人が発症する。症状は軽い傾向がある

論文を執筆した研究者の一人、ライフ・グロープ教授はBBCに対し、「非常に重要で、精密医療に向けた本格的な一歩だ。理想的なシナリオでは、診断に適用し、より良い治療を目指すことになる」と語った。
より深刻な3つのタイプには、より積極的な治療を施すことができると、グロープ教授は話す。
2群に入る患者は自己免疫疾患ではないので、現在は従来の2型に分類されるが、原因は肥満よりもベータ細胞の異常であり、1型により近い治療が望ましい可能性がある。
2群は視力を失うリスクがより高く、3群は腎臓病のリスクが最も高い。そのため、検査を高度化することで一部の類型は恩恵を得る。

より良い分類に向けて

コンサルタントで臨床科学の専門家、ビクトリア・セイラム博士(インペリアル・コレッジ・ロンドン)は、従来の1型、2型の分類は「とても正確な分類とはいえなかった」と話す。
セイラム博士は新たな分類について、「糖尿病をどのような病気としてとらえるのか、将来の姿を示しているのは確かだ」と語った。
しかし同博士は、今回の研究は北欧の人々のみが対象で、南アジア系の人々の糖尿病リスクの高まりなど、世界各地の状況はかなり違うため、すぐに糖尿病治療が変わるわけではないと指摘する。

セイラム博士は、「依然としてたくさんのことが分かっていない。世界的には、遺伝子や各地域の環境による影響で、サブグループの数が500に及ぶ可能性も十分ある。研究は5つの分類を提示したが、数は増えるかもしれない」と述べた。
英ウォーリック大学医学部のスデシュ・クマール教授は、「これが第一歩に過ぎないのは確かだ。(研究で示された)分類に沿って違った治療をすればより良い結果が出るのか確認しなくてはならない」と語った。

慈善団体ダイアビーティーズUKのエミリー・バーンズ氏は、糖尿病のより良い理解が「個人に合わせた治療や、合併症のリスク低減」に役立つと語った。
「今回の研究は、2型糖尿病をより詳細に分類する上で期待が持てる一歩だが、患者にとっての意義を理解するには、下位群についてもっと知る必要がある」

(英語記事 Diabetes is actually five separate diseases, research suggests)


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Source: ダイエット速報




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