糖質ではなく脂肪をエネルギー源として使う食生活
ケトン体ダイエットとは、ケトジェニックダイエットとも呼ばれ、簡単にいうとケトーシスの状態になるくらい脂質を多く、炭水化物を少なく摂取する食事方法のことを指す。
ケトジェニックダイエットの狙いは、脂肪を燃焼してケトン体を作り出し、ケトン体のエネルギーを利用する体質をつくる点にあります。
安静時代謝率に関しては、通常の食生活を送った人々に比べて10倍以上という結果になった。
「ケトン体回路」。英語を使って言い替えて「ケトジェニック回路」。体脂肪を分解してケトン体エネルギーを生み出す、まさに「痩せる」回路なのです
ケトン食ダイエットとは、いわゆる高脂質・低糖質を徹底した食事を指します。高脂質と聞くと、「逆に太るのでは?」と思われるかもしれませんが、それは古い考え方です。高脂質・低糖質の食事をしていると、体へのエネルギー供給源が変わります。ブドウ糖ではなく、脂肪を分解しエネルギーを作り出すようになるのです
炭水化物
ご飯、パン、麺類などの主食
イモ類、砂糖、果物など
●ケトーシス状態とは?
私たちの身体はブドウ糖をエネルギー源として活動しています。
ブドウ糖が不足すると代わりに体内に蓄積されていた脂肪が燃焼されます。このとき生成される脂肪の燃えカスが「ケトン体」で、おもに肝臓で作られます。ケトン体は、アセトン、アセト酢酸、β‐ヒドロキシ酪酸の総称で、血管から細胞に送られてエネルギーを産生します。血液中のケトン体の濃度が通常よりも上昇した状態を「ケトーシス」といいます。
ケトーシス状態とは、適度な量のタンパク質、低糖質、そして高脂質の食事をすることで、血中にあるケトン体がある一定値を超えている状態を指します。つまり、この状態では、糖ではなく、脂肪をエネルギー源として利用しているのです。
●ではケトン体質になるには?
■糖質を減らす
まずは1日の炭水化物などの糖質の摂取量を50g以下にします(ご飯であれば茶碗一杯分程度、ただ糖質はいろいろな食材に含まれていますので注意が必要)。その代わりに脂質については特に制限を設けずにたっぷりめに摂取可能(ただし、脂質はその種類や質にこだわることも重要)。
■適正量を超えないようにする
活動量の少ない成人男性は1日2100~2300kcal、女性は1650~1750kcal
1)糖質を制限(1食20g以下)
2)タンパク質をしっかり摂る(1食約100g<豆腐なら一丁、ステーキなら一枚>)
3)食物繊維・ミネラルをたっぷり摂る!(1食 タンパク質と同量)
4)オメガ3脂肪酸を小さじ1杯以上/1日
魚介類を中心に、さまざまな食材を摂る必要があります。
糖質が少ない分、ある程度エネルギー源を摂取しなくてはなりません。
揚げ物や炒め物なども取り入れる方が良いです。
■植物繊維・植物油・ミネラルなどを取る
脂質はオメガ3脂肪酸や中鎖脂肪酸を積極的に摂る
1日の食物繊維は男性20g以上、女性18g以上、ミネラルはとくにカルシウム650mg以上、鉄は男性7.5g、女性6.5g
オメガ3脂肪酸は魚介類、えごま油、亜麻仁油、クルミなど、中鎖脂肪酸はココナッツオイル、母乳、中鎖脂肪酸含有製品など
■たんぱく質について
タンパク質の重要性。タンパク質はカラダをつくる重要な役割があるため、エネルギーとして使われることはあまりありません。ケトジェニックダイエットでエネルギーになるのは主に脂質です。ただし、糖新生のために筋肉のアミノ酸が消費されるので、体内のタンパク質を維持するために、ケトジェニックダイエット中はタンパク質を多めに摂取することが大切。タンパク質の摂取量が足りないと、カラダは筋肉中のタンパク質を使おうとするためです。
Source: ダイエットネーバーまとめ