▼ストレス
食欲が急に増えるということはまずストレスが原因なのが1つの有力候補です。ストレスを感じることで人間は発熱をしたり、栄養を異常に消費したりと色々な現象が起こります。
ストレスを溜めないようにと言われても、難しいご時世ですよね・・・
ストレスが溜まると人間の体はストレスに対抗する働きのある副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモンというものを出します。このホルモンは食欲を増す働きがあります。また、ストレスによって「ドーパミン」と「セロトニン」という脳内物質の分泌に異常が起きます。食欲を増す「ドーパミン」が過剰に分泌され、満腹感を感じさせる「セロトニン」が減少してしまうのです。そのため、ストレスが強くなればなるほど異常な食欲が出てしまうと言われています。
ドーパミンってなんかいいイメージが、でも過剰分泌はダメなんですね
▼女性ホルモンの影響
こういうのがあるってことは、女性の方がドカ食いに走る傾向にあるということなのでしょうか・・・・。でも言われてみればw
女性の体は生理周期によりホルモンのバランスが変化していくようにできています。その影響で異常に食欲が出たり、体だるくなるなど生理前特有の症状が出てくると言われています。
排卵後から生理が始まるまでの間は黄体期といって、赤ちゃんを迎えるための準備期間です。そのため、水分や栄養をとりこみやすく、その結果むくみやすく便秘にもなりがちです。黄体期には、プロゲステロンという黄体ホルモンが分泌されますが、プロゲステロンは血糖値を調節するホルモンであるインスリンの働きを弱くする作用があります。そのため、生理前は血糖値が不安定になりやすいのです。つまり、食事を摂った後に血糖が急上昇しやすく、かと思ったら急降下しやすい。急降下すると一気に食欲がでて、甘いものが食べたくなったりします。生理が始まるとプロゲステロンの分泌は低下するため、血糖値が比較的安定しやすく、異常な食欲はおさまってくることが多いでしょう。
▼うつ病になると異常に食欲が出ることがある
うつ病になると異常に食欲が出るか、逆に食欲がなくなることがあるようです。
落ち込むだけでなく、イライラしたり不安になったり。楽しいと元気にはなるけれど、死にたくなるくらいつらく、傷つくことも多い。そんな「非定型うつ病」が20~30代女性に増えているといいます。食欲がなく、体重が減る普通のうつ病と違い、過食ぎみになって体重が増えやすいのも特徴。
出典非定型うつ病
▼病気の可能性
*糖尿病
糖尿病で異常に食欲が出るのは、インスリン(血液中のブドウ糖をエネルギーとして使用できるように筋肉や肝臓などに取り込んで、血糖値を下げる働きをする唯一のホルモン)の働きが不十分なため、血糖値のコントロールができなくなるからです。脳の一部にある食欲中枢(しょくよくちゅうすう)からの満腹を伝える指示が届かなくなり、満腹を感じにくくなってしまうそうです。
*初期の胃炎や胃潰瘍
初期の胃炎や胃潰瘍の場合、胃液の酸性度が上がってその刺激で異常に食欲が出ることがあるようです。この場合食欲に任せて大食いをしてしまうと、胃炎や胃潰瘍の症状を悪化させてしまいます。
*バセドウ病
バセドウ病は甲状腺(こうじょうせん)という、のどぼとけのすぐ下にある器官が異常に働きすぎてしまうことで起こる病気で、比較的女性に多いと言われています。この病気になると新陳代謝が活発になりすぎて、寝ていても休んでいても常にエネルギーが消費され続けます。体が常にエネルギーを欲するため異常に食欲が出ます。
▼生活の乱れ
睡眠不足や運動不足、日光に当たらなすぎ、栄養の偏った食生活(特にたんぱく質不足)など不規則な生活をしていると、心と体のバランスを崩しやすくなり異常に食欲が出ると言われています。
▼ブルーライトの影響で食欲が出る
目からの光の刺激をずっと受けていると、睡眠ホルモンであるメラトニンがしっかり分泌されなくなってしまい、眠気が起きなくなるんです。体内時計が狂うと食欲のリズムも乱れるため、本来はお腹がすかない時間に空腹を感じてしまうとうことがあります。スマホの見過ぎで食欲が出てしまう可能性があるということです。
◎食欲を抑えるには
▼出汁の旨みを活用する
かつおだしに含まれるイノシン酸などの旨み成分には満足感を高める作用があり、また出汁とともに食事をすると食べ物は長く胃にとどまり、満腹感や腹持ちが良いという研究報告があります。出汁の原料となるカツオやマグロ、サバなどにはアミノ酸の一種ヒスチジンが含まれます。こうした魚や出汁などを摂取し、体内のヒスチジン量が増えると、脳内で酵素によりヒスタミンに変わり、食欲を抑えるのではないかと考えられています。
Source: ダイエットネーバーまとめ